キレイな景色に温泉、そして水餃子があると聞き、
東京駅から北陸新幹線で2時間20分。富山県の黒部へ。
なんで焼き餃子じゃなくて水餃子?気になったので、実際に食べてきました。そのヒミツを探ります。
黒部は富山県の東部にあり、日本海に面した黒部川の扇状地です。
北アルプス3000m級の山々に降り積もった雪が解けて地下水となっており、水道水がおいしいと評判。黒部川は清流ランキングにもランクイン。
緑豊かな山々に、キレイな水。自然がいっぱいなのは、ココでしか見られない絶景エメラルドグリーンで一目瞭然。どの季節でも楽しめる壮観な景色は、黒部峡谷トロッコ列車に乗って、体感できます。秘境の旅へレッツゴー。
北陸新幹線“黒部宇奈月温泉駅”からもわかる通り、黒部川の渓谷に沿った温泉地です。足湯や日帰り温泉もあるので、スケジュールに合わせて、ぽかぽか温まりましょう。“美肌の湯”なんですって。
餃子
くろべ水餃子のヒミツは、皮と肉、そして水にあった
黒部の名産として多いのは、白エビやホタルイカ、いわゆる海の幸。ここで新たにご当地グルメとして生まれたのが“水餃子”でした。
地元の食材にこだわり、黒部を代表する希少なブランド豚「黒部名水ポーク」を100%使用。皮には、富山県産コシヒカリを使用した米粉が入っており、モッチモチな食感をつくっています。
黒部川の良質な水を飲んで育った豚。ジューシーさや質感など肉の良さは水でも変わってくるんだそう。
そして名水と呼ばれる水で、茹でるというのが、“黒部の水餃子”です。
“ふーふーふーっ”と水餃子を冷ますようすから、2月22日を「くろべ水餃子の日」と制定しました。強い愛を感じます。
黒部の水餃子が食べられるお店はたくさんありますが、車がないと行きづらいところがほとんど。
今回は、黒部宇奈月の駅から比較的近い2店をピックアップ。
餃子
「はなと本店」お蕎麦の出汁に、具がいっぱいの水餃子
黒部産そば粉を使用したそばと、鍋焼きうどんを提供している和風な「はなと本店」。
「くろべ名水水餃子」をいただきました。
かけ蕎麦と同じ、醤油ベースの和風ダシに、ネギと水餃子が4つ。
水餃子の中身は、黒部名水ポークはもちろん、エビ・シイタケ・ニラ……具材がたくさん入っています。
どれも味がしっかり出る食材ばかりなので、旨みがギュギュギュっと凝縮されていて、大変美味しゅうございました。
お汁と一緒に絡ませながら食べると、ダシがしっかり沁み渡って、美味しさアップ。
食べた日は雨がしとしと降っていて肌寒かったのですが、水餃子を食べて体の内側からポカポカと温まりました。
はなと本店
住所:富山県黒部市荻生5297
電話:0765-54-0961
営業時間:11:00〜15:00 / 17:00〜21:00
定休日:木曜日
餃子
「河鹿」味噌のやさしさ満点、すいとん風水餃子
新幹線の黒部宇奈月温泉駅から、さらに富山地方鉄道に乗り換えて約25分。到着した宇奈月温泉駅から徒歩1分。
ここに釜めしが人気のお店、「河鹿(かじか)」があります。
(ちなみに、黒部の絶景を体験するためには欠かせない駅です。)
古き良き座敷・カウンター席・テーブル席もある居酒屋です。
メニューの富山名産コーナーに「すいとん風水餃子」を発見。
すいとん風というだけあって、皮が分厚い餃子でした。もっっっちり。かみごたえバッチリ。
大豆の一種であるエンレイ豆は黒部産。エンレイ豆で作られた味噌を使ったダシが、体の隅々にまでやさしく沁み渡るような感覚があり、味わい深いです。
大根だけではなく、黒部名水ポークたっぷりの餃子にもダシが沁みて、ホッとするおいしさ。
河鹿(かじか)
住所:富山県黒部市宇奈月温泉330−19
電話:0765-62-1505
営業時間:11:00〜14:00 / 17:00〜24:00
定休日:火曜日
餃子
まとめ
富山県の黒部は緑も水も豊かでマイナスイオンたっぷりな町。
温泉に入った後に食べる、白エビ・ホタルイカのおいしさに舌鼓を打つ、なんと贅沢なひと時でしょう。
これでもかと黒部を味わい尽くして、最後に、地元の愛が詰まった体にやさしい水餃子を食べてみる。新しい試みとして、取り入れてみてはどうでしょう。