東京千代田区にある「神保町(じんぼうちょう)」は古本の街かつカレー屋の街であることはよく知られていますが、
実は古き良き老舗店からオシャレな餃子屋さんまで20店以上、コッソリ餃子が集う街でもあるんです。
今回は神保町駅と水道橋駅の間にある町中華「北京亭」についてクローズアップ。
言わずもがな古本街である“神保町”は世界最大の古書店街ともいわれるほど大規模で、毎年秋には古本まつりがあります(2020年は中止)。
ノンジャンルではなく書店ごとに、文学にとどまらずエンタメ・社会科学・哲学・洋書などバラエティに富んだ専門分野があり、その数はおよそ150店近く。
岩波書店・小学館の大手出版社の本社があるのも特徴です。
順天堂大学・専修大学・東京医科歯科大学・日本大学・法政大学・明治大学など名だたる大学が神保町に集まっており、また駿台予備校もあるなど、学生が集う町としても知られています。
つまり安くておいしい、おまけにコストパフォーマンスのイイお店がたくさんあるということですね。
なんと400店以上のカレー屋が集まる、まさしくカレー激戦区な神保町。毎年“神田カレーグランプリ”が開催され、4万人以上が集まる人気イベントとなっています。
餃子
50年以上つづく食堂感いっぱいの“北京亭”
東京メトロ神保町駅とJR水道橋駅それぞれから歩いて5分、ちょうどあいだに位置し、
白山(はくさん)通り沿いにある赤い看板が目印のお店が「北京亭(ペキンテイ)」です。
カウンター8席、テーブル席が20ほどのレトロな大衆的食堂な雰囲気がある店内。ちなみに2階に30席近くあり貸切もできます。
上海出身の初代店主が1963年(昭和38年)創業して以来、テレビで紹介されたりしながら50年以上愛されつづけているTHE町中華。
初代店主は俳優としてもちょっぴり活躍していたそうで、昭和時代を代表する俳優人のサインが店内に飾られています。
餃子
焼き餃子は丸くてカワイイ形のあっさり味
焼き餃子
5個 500円
餃子の焼き色が良いだけで、テンションが上がる魔法。
まるっとムチっとしたフォルムが愛らしく、まるで食品サンプルのようなウットリするほどキレイなヒダ。
キャベツとお肉がバランスよく入っていて、かなり薄めのあっさりとした味付けです。
シンプル is ベストという言葉がよく似合う餃子。
今回は酢ラー油を少し付けて食べると、酸味とピリッとした辛みがマッチして味に深みがUP。
ちなみに、はじめはタレをつけずにそのまま食べてから、タレの有無や種類を決めるのが私流。
餃子
水餃子は丼サイズにたっぷりのスープと一緒にめしあがれ
水餃子
一皿 600円
ラーメンどんぶりにたっぷり入ったスープのなかに、焼き餃子とカタチが違ったワンタンみたいな餃子が浸かっているスタイル。
スープ餃子といえども、なかなか丼サイズにたっぷりのスープと一緒に食べる水餃子は珍しい。
水餃子もあっさりしたシンプルな味なので、よく塩気のある中華スープを馴染ませてから食べることで、スープ餃子の真骨頂がやってきます。
スープまで飲み干せちゃうぐらい、味に一体感が生まれて絶品なのでオススメ。
食べ終わったあとにカラダがぽかぽか温まります。
餃子
町中華なのにカレーがひそかに人気なメニュー
実は北京亭の人気メニューは中華料理だけではありません。
以前は知る人ぞ知る、メニューには書かれていない裏メニューだった“カレーライス”は、ウワサが広まってメニューに登場しており、リピーターも多いんだとか。
豚肉とニンジン、大きく切られたタマネギがたっぷり入っているので食べごたえバッチリ、
そしてなんといっても中華スープをベースとしたカレーのスパイシーさとタマネギの甘みがコクを増しています。
トロッとしたルートそれぞれの食材がイキイキしており、北京亭でしか食べられない味わい深いカレー。ちなみに麺かごはんどちらか選べます。
餃子
まとめ
今回は東京の古本街・カレーの街である“神保町”にある町中華「北京亭」についてお伝えしました。
ランチメニューは、たっぷりのメインとごはん・中華スープもついて800円前後とコストパフォーマンスも良し。
焼き餃子、たっぷりスープと一緒に食べる水餃子、そして中華屋さんのカレーを一度食べてみてください。
北京亭
住所:東京都千代田区西神田2−1−11
電話:03-3261-4116
営業時間:11:00〜15:00 / 17:00〜23:00
定休日:なし