
羽根つき餃子発祥の地といえば、東京都大田区にある“蒲田”であり、通称・東京の餃子の聖地です。
蒲田には羽根つき餃子が生まれたお店「你好(ニーハオ)」があり、你好の店主を見た兄弟が次々と同じ蒲田エリアで餃子屋さんをオープンしていき、次第に「你好」・「金春(コンパル)」・「歓迎」の3店を総称して“餃子御三家”と呼ばれるようになりました。御三家については下のリンクからどうぞ。
実は餃子御三家以外でもう1つ、店主の兄弟が営んでいる店「大連」は、蒲田駅ではなく、JR京浜東北線蒲田駅の隣・大森駅にあります。
商店街やオフィス街がある比較的にぎやかな東口と、静かな高級住宅街の西口がある大森駅。
北口を出て、路地に入り小学校の隣をまっすぐ歩いていくと、突如現れる赤い看板。ここが「大連(たいれん)」です。
奥の厨房でつくる店主とオーダーと取ってくれる黒い長いポニーテールが印象的な奥さんが夫婦仲良く営んでいる町中華の大連は、平日夜でもタイミングによっては満席になるという人気ぶり。
餃子
味が付いている羽根つき餃子で舌鼓
焼き餃子
7個370円
もちろん大連もパリッパリの羽根つき餃子となっていて、見るだけでテンションUP。
羽根はパリパリなだけではなく、パリッと感を出すために片栗粉に加えて、鶏ガラスープを入れているので、味がついていてスナック感覚で食べられちゃいます。
ネギ油で焼いているという餃子は香ばしさがピカイチで、肉のジューシーさとハクサイや玉ねぎなどの野菜を包み込んで味わう感覚がたまりません。
焼き餃子だけではなく、茹でたタイプの水餃子、蒸し餃子もあります。
冬季限定メニューのダイコンと牡蠣の餃子は、ダイコンと肉汁が噛むたびにあふれてくると同時に少しずつ感じる牡蠣の風味がたまらない……焼くことで牡蠣の香りが増していて至極な一品。
焼き餃子と水餃子を食べ比べしてみるのも贅沢ですね。
餃子
肉が味を包み込む感覚の上品なゆで餃子はマスト
豚肉茹で餃子
10個530円
湯気が見えているのでアツアツ!?ヤケド覚悟で一口入れてみるとホクホクして食べやすかったです。
豚肉の味がジュワッと広がって口のなかいっぱいに感じつつ、野菜のシャキっとした食感とほんのりした甘さがピカイチ。
味付け自体は控えめなんだけれど、皮ではなく肉がギュッと味を包み込むような初めての感覚でした。
何個でも食べられるようなツルっとした皮も良いです。
タレをつけなくても充分満足できる水餃子ですが、オーナーオススメの酢ラー油もキュッと味を引き締まってGOOD。
餃子
見るからにカライ!やみつきになる激辛蒸し餃子
特製激辛蒸し餃子
10個680円
壁にある手書きのメニューには”大辣辣”と書かれているので、口がシビれるくらい辛いのではないか!?という覚悟して挑みました。
気になったら試さずにはいられない好奇心旺盛っぷり…(笑)
本場大連で作っていたという辛い餃子を日本にある食材でアレンジして提供しているものだそう。
できあがった蒸し餃子が赤色とほんのり緑色が透けていて、すでに辛そう……と怖気づくような見た目。
トウガラシがたっぷり入っていて、辛いものがニガテな人は食べないことをオススメしますが、好きな人にはドンと来い!
火をふくほど超激辛というほどではなく、クセになる上品なほどよい辛さのおかげでビールがグイグイ進みました。
餃子
まとめ
「大連」は大森駅の西口から歩いて行くと10分、日が暮れた後だとくらい夜道なので体感としては長く感じますが、この餃子に出会えると思うとワクワク楽しみになります。
餃子専門店ではなくて中華料理屋さんなので、他にも料理はたくさんありますよ。
ココだけの正直な話、個人的には蒲田にある餃子御三家よりも、“大連”の餃子の味がいちばん好きで、ゆっくりまったりと食べて語れることも相まってリピート率高め。
大連は姉妹店として東京都港区の田町にもあります。ランチも営業していて130席という広さで、赤羽橋駅や三田駅からも行くことができるのでアクセス面では確実にこちらがオススメ。
大連
住所:東京都大田区山王1-25-14
電話:03-3776-7944
営業時間:11:30〜14:00 / 17:00〜22:00
定休日:火曜日