●更新日:2023/04/30

台湾や中国へ行った時に、“餃子”と書いていないから、どれかどれがわからない!
そんな経験ありませんか?

旅行したときに限らず、思い出せば日本でも一度はある人多いと思います。

例えば、寒くて体の芯から温まりたい…!
そんな思いから水餃子を頼むと、想像していたスープに浸かった水餃子ではなく、
茹で上がった水餃子だけでビックリ!みたいな。

ちょっと頭の片隅に入れておくと、いざという時に役立つ!かもしれません。
今回は餃子の書き方について簡単にご紹介します。

 

まず日本では、ご存知の通り「餃子」の前に、それぞれ焼・水・蒸・揚をつけるだけ。
焼き餃子・水餃子・蒸し餃子・揚げ餃子と書きます。

簡単でわかりやすい。
でも水餃子には、茹でた水餃子とスープ水餃子があるように、

本場と呼ばれる中国では区別しています。

餃子をチャオズと読む場合、
某有名アニメ『ドラ○ンボール』のキャラクターですが、
本来の読み方は“ジャオズ”です。

日本で"餃子"を見ると、一般的には"焼き餃子"を思い浮かべる人が多いでしょう。
実はこれ、日本だけなんです。

 

中国では、一般的に茹でた餃子を表すので、餃子(ジャオズ) = 茹で餃子 です。

焼き餃子がメジャーなものとして食べられるのは、日本だけ。

焼き餃子は日本の文化なのです。

餃子

煎餃と鍋貼はどっちも焼き餃子

中国では、餃子が茹で餃子のことで、
焼き餃子ではないのであれば、焼き餃子はどのように表すのでしょうか。

 

  • 煎餃

    読み方:ジィエンジャオ

煎餃は、三日月型を焼いたもの。
一般的となっている三日月型は、昔の中国の貨幣をイメージして作られました。

皮が薄くて、ヒダを作って皮がしっかり閉じている餃子です。
また少量の油と水でパリッと焼いて、中国ではスナック菓子感覚で食べるそう。

多くの日本の焼き餃子は“煎餃”にあたります。

 

  • 鍋貼

読み方:グゥオティエ

鍋貼は、三日月型ではなく細長い棒状のもの。
皮が厚くて、両端がくっ付いておらず空いたまま餃子です。また少量のお水を入れてジュワーっと焼きます。

一般的に日本では、“棒餃子”で親しまれています。

また2020年6月10日に閉店した、
長年愛されてきた東京・神保町の人気店「スヰートポーヅ」は典型的な鍋貼です。もう一度食べたかった…

餃子

茹でた水餃子とスープ水餃子も違う

日本の水餃子の場合、“水餃子”と書かれてあるだけのお店も多いので、
茹でた水餃子かスープ水餃子なのか、正直わかりません。

イメージ写真や説明文があるとうれしいものです。

 

  • 水餃読み方:シュイジャオ

水餃は、スープなしの水餃子、つまり茹でた餃子を湯切りしたもの。

茹でた餃子は中国圏において主流であり、主食として食べられています。

  • 湯餃・餃子湯

スープ水餃子は、湯餃子あるいは餃子湯と書きます。
餃子湯よりも湯餃の方が多いようです。

読み方:湯餃 → タンジャオ
餃子湯 → ジャオズタン

”と書かれているのでわかりやすいですね。

湯餃は、一般的に日本でいうスープ水餃子で、スープに味付けがされているもの。
酸辣湯に餃子が入っているイメージです。

 

餃子

満州では餃子湯を飲む!?

餃子湯は、東北にある満州地方でよく食べられる、餃子を茹でた後の白く濁ったお湯です。

いわゆる茹で汁のこと。

日本では、おそばの蕎麦湯が馴染み深いですね。

皮で肉や野菜の餡を包んであるとはいえ、いつか破れてしまいます。

そうすると茹で汁のなかに旨みが混ざっているんだとか。

茹で汁は消化を助けると言われているので、百聞は一見にしかず。
餃子湯に出会ったときはは一度トライしてみてはどうでしょうか。

 

餃子

まとめ

今回は本場中国での餃子の書き方について紹介しました。

焼き餃子や水餃子がどのように書くかを知っているだけで、
中国や台湾へ旅行したときや、日本でも本格的な中華料理屋で見たときに、困らずに注文することができますね。

ちなみに、蒸し餃子は“蒸餃(ヂォンジャオ)”で、揚げ餃子は“炸餃子(ヂャジャオズ)”です。

頭の片隅に入れておくと、いつかどこかで役に立つかもしれません。

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