モンゴルの揚げ餃子「ホーショール」が絶品すぎ

 

 

餃子は中国発祥といわれていますが、中国以外の世界のあらゆる国に餃子があることはご存じですか?

アジア大陸の中央に位置するモンゴルにもあるのです。

先日モンゴル人が作る、モンゴルの餃子を食べる機会に恵まれました。

日本にいながら、モンゴルの餃子を食べることができたので、どのような餃子なのかお伝えします。

モンゴルについて

  • 国名:モンゴル国
  • 首都:ウランバートル
  • 面積:約156.4万㎢ (4/5は牧草地だが、砂漠化が進行)
  • 人口:約323万人
  • 公用語:モンゴル語
  • 主産業:鉱業・牧畜(ヤギ・ヒツジ・ラクダ)・畜産品加工の軽工業

13世紀にチンギス・ハンによって、
ユーラシア大陸のほぼ全域を世界市場最大の国家を築いたという歴史を持ちます。

広大な草原、馬に乗った遊牧民と、移動式住居のイメージがあるモンゴルにも、餃子に似た食べものがあるのです。

 

 

モンゴルの餃子

バンシー

モンゴル語:хятад банш

餃子のことを、モンゴルではバンシーといいます。

ユーラシア大陸に餃子を広めたという諸説を踏まえると、
バンシーがなければ、ここまで中国や日本で餃子が一般的になることもなかったかもしれません。


バンシーで使う肉は主に羊か牛で、水より家畜の乳が身近にあるのは、牧畜が盛んなモンゴルならでは。

季節によっては羊の乳で煮ることもあるそうです。

標高平均1,000m以上のモンゴルでは、温かいスープが体に沁みそうですね。

ボーズ

モンゴル語:Бууз

水でこねた小麦粉の皮に、ひき肉を具材として包み、蒸して調理するもの。

日常的に食べるものですが、由来といわれる中国の包子(パオズ)と同じく、
旧正月の時期には各家庭でたくさん作るそうです。

せいろに入った蒸し餃子や小籠包に似ていますね。

ホーショール

モンゴル語:хуушуур

小麦粉を練った生地で羊のひき肉・たたき肉などの具材を包み、油で揚げたもの。

家庭で作るだけではなく、屋台や食堂、弁当などで売られている、一般的なモンゴル料理です。

イメージ写真のようにカレーパンと似たような形や、丸くて大きな平べったい形もあるよう。

日本の揚げ餃子より、数倍大きいサイズがデフォルト。

 




 

実食しました

今回はご縁があり、モンゴル人が作るモンゴルの餃子を食べる機会に恵まれました。

バンシーといっていいのかは分からずじまいですが焼き餃子と、ホーショールを食べました。

バンシー(今回は焼き餃子)

しっかり発酵させてから練るという皮は、まるでパンのように分厚くて大きい!

1個10cm、高さ5cmあるから、ボリュームが半端じゃないんです。

豚肉で作った餃子は、日本で食べる餃子とは全然違い、食べたことがないスパイスが入っており新鮮な味わいで美味でした。

初めてのスパイスで、うまく表現できる語彙を持ち合わせておらず、申し訳ありません。
肉っぽさが全面的に出ているわけではなく、スパイスのおかげで一歩引いてバランスを取っているような。

牛肉とセロリの具材は初めての組み合わせでしたが、
セロリの香りと甘みが強すぎずちょうど良く牛肉と絡み合って、これも美味しかったです。

ホーショール(揚げ餃子)

ホーショールは、パッと見ではカレーパンと間違えてしまうぐらいそっくりでした。

その大きさ、なんと13cm、高さ1.5cmの超ジャンボサイズ!

できたてのホーショールは、一口かじるだけでボタボタとこぼれ落ちる肉汁がヤケドするレベルにアツアツ。
尋常じゃない熱さが、しばらく続きます。

羊の肉によくある独特の臭みが全然なく、食べやすくてビックリしました。
いつまでもジューシーで、少し冷めても美味しさが続いていました。

あまりの美味しさに1個食べ終わるやいなや、もう1個食べたいという気持ちになるのですが、
大きさとボリュームだけに、後からずっしりお腹にきます(笑)

まとめ

今回はモンゴルの餃子(バンシー)と、大きな揚げ餃子のホーショールについて紹介しました。

日本ではなかなか出会う機会がないと思いますが、案外ネット上にレシピがあるので、気になる人は作ってみるのはどうでしょうか。

いつかモンゴルへ行くことがあれば食べたいなぁと思いました。

 

 

参考文献

 

 

Twitterでフォローしよう

この記事を読んでいる人は、こちらの記事も読んでいます。