突然ですが、「炊き餃子」って聞いたことありますか?
水餃子が茹でた餃子をタレにつけて食べるのに対して、炊き餃子とは鶏ガラと豚骨スープを長時間煮込んだところに餃子を入れたもの。
豚骨でピンッ!とアナタは勘がいいですね。炊き餃子とは福岡県博多のグルメのひとつなんです。
今回は、これからの寒い季節にもってこいな炊き餃子と、東京でも食べられるお店についてお伝えします。
「炊き餃子」とは
鶏ガラや豚骨を長時間煮込んで旨みをギューッと閉じ込めたスープに、厚めの皮で鶏ひき肉と野菜を練り込んだ餡を包んで炊いたもの。
シメは福岡・博多の名物のもつ鍋と同じように、麺を入れてラーメン風でも良し、ご飯を入れて雑炊にしてもOK。
博多の池田商店生まれ
福岡県博多のご当地グルメといえば、とんこつラーメン、もつ鍋、水炊き、鉄なべ餃子が有名ですが、同じく博多市にある「池田商店」で20年以上前に“炊き餃子”が生まれました。
それから炊き餃子が博多のなかで徐々に広まっていき、次第に博多グルメの仲間入りを果たしました。
池田商店 *炊き餃子発祥のお店
住所:福岡県福岡市中央区大宮2-1-26
営業時間:18:00〜24:00
定休日:不定休
餃子
学芸大学の「とき家」で炊き餃子が食べられます
現地で食べたい!でもGo Toキャンペーンが始まったとはいえ、まだまだ心配な気持ちがあるアナタへ。
東京でも炊き餃子を食べることはできるお店を、東急東横線・渋谷駅から4駅の“学芸大学”で見つけました。
ちなみに50年以上前に東京都小金井(こがねい)市へ移転した、東京学芸大学が駅名の由来となったそうです。
学芸大学駅の東口から徒歩3分、
隠れ家のように地下1階へ進むと和風イメージの清潔感がある居酒屋へたどり着きます。
「炊き餃子 とき家」
カウンター11席とテーブル28席と広々としており、お一人様でも複数人でも入りやすく、オシャレな壁紙に木のぬくもりを感じる居心地のいい空間。
餃子
焼き餃子に付けるのは生七味&柚子コショウ!?
焼き餃子について味はもちろん、タレにもこだわっていて、そもそもまずテーブルに焼き餃子用のタレが置いておらず、注文後に持ってくるスタイル。
焼き餃子 /生姜餃子
1人前 6個 450円 / 8個 450円
皮がパリッパリの焼き餃子は、お肉とニンニクがちゃんとそこにあるけれど、控えめでやさしい味付けとなっているので食べやすく、上品という言葉が似合う餃子。
甘口の酢じょうゆ、自家製の柚子コショウ・生七味を付けて食べるのが“とき家流”となっており、あっさりした味の焼き餃子味なので、どれも合っちゃうんです。
柚子コショウのツンとした辛み、生七味のピリッとした辛さ、どちらも辛すぎない絶妙にマッチ加減にビックリ。
ショウガ餃子にはニラとニンニクが入っていないので、ショウガの風味が豊かで、味がじわじわと滲み出てくる感じのやさしい味でした。
餃子
炊き餃子の和風だしと鶏ガラ豚骨のスープは最高
お待たせしました。ようやく鉄なべから聞こえるグツグツとした音とともに炊き餃子が登場します。
炊き餃子
餃子8個・つくね2個 880円
「炊く」という言葉、関東地方ではお米を炊く場合に使うと思いますが、
関西地方ではたっぷりの水と調味料でグツグツ煮ることも“炊く”と表現します。
昆布と塩を長時間炊いている「昆布塩」ベースに、鶏ガラと豚骨の合わせてできたスープ、100%おいしいこと決定ですね(笑)
餃子には鶏ひき肉と豚ひき肉・たっぷりのキャベツとかつお節が入っており、このスープと絡み合わせて食べることで最高なコラボレーションの誕生。
炊き餃子にも薬味の柚子コショウや辛子ミソをつけても2度味わうことができます。
お一人様にうれしい、餃子4個とつくねが1つ入っているハーフサイズもあります。
餃子
まとめ
今回は福岡県博多のご当地グルメのひとつになった「炊き餃子」についてお伝えしました。
博多では食べられるお店が多いので、博多へ行く際はとんこつラーメン、もつ鍋、水炊き、鉄なべ餃子と合わせてチェックしてほしいです。
暑い夏にフーフーしながら食べるのも乙なものですが、やっぱりまもなくやってくる寒い冬に心も体もぽっかぽかになって味わうのがイイですね。
なかなか博多へ行けない人は、ぜひ東京の目黒区“学芸大学”にある「とき家」へ行って、こだわりいっぱいの炊き餃子を食べてみてください。(ついでに焼き餃子も。)
学芸大学 炊き餃子 とき家
住所:東京都目黒区鷹番3-3-5 ハーデンビルB1
電話:03-3710-8889
営業時間:月〜金 11:30〜14:00 / 18:00〜24:00
日・祝 11:30〜14:00 / 17:00〜24:00
定休日:なし